プロがこっそり教えるカーケアの方法

コーティング施工やコーティング剤・ケミカル開発に携わった知識と経験から、的確なカーケア方法をお教えします。

愛車をウォータースポットから守る基本的な考え方!

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まずはイオンデポジットの付着を防ぐ!

イオンデポジットが付着する何も付着されていないボディ面に一番先に付くのが、イオンデポジットと呼ばれる水が乾いた後に残してしまう残留物の染みです。 そのイオンデポジットが進行してしまうと、熱や酸で塗装面が局所的に侵され、やがてクレーター状になってしまいます。 そこで、一番に考えなければいけないのがボディ面のイオンデポジットからの防御です。
そのイオンデポジットは、水が乾いた後の残留物なので、例えば海水が蒸発した後にどうしても塩の結晶が残るように、水が付いて乾いた後には物理上必ず残ってしまいます。 車にかかる水は、大抵の場合水道水や井戸水のような人工的な水でも降雨による自然の水でも、何らかの成分が含まれているのが通常です。
基本的に純水には何の成分も含まれておらず全くイオンデポジットが付着する危険性はありませんが、純水がボディに付くなんていう事はまずあり得ません。 したがって、水が付いた時に行う対応にっよってイオンデポジットを防ぐ必要性が生じます。
そこで、イオンデポジットの防御方法を考えてみると下記のような事が考えられます。

考えられるウォータースポットに対する対策 その1

◇ ボディ面に付いた水を乾く前に拭き上げる、水を乾かさない・急激に乾かさない

基本的にボディに付いた水を乾く前に拭き上げれば、イオンデポジットの付着は防げます。
降雨の場合でも同じことが言え、雨が降った後に乾いてしまう前に拭き上げてしまえば問題ありません。
ただ現実的に、雨が降る度に拭き上げを行う事はほぼ不可能だと思いますので、洗車時等に乾かさないように注意していただければ良いかと思います。
よくある失敗の例として、夏場に大型車等の洗車を行う際に、気付かぬ間に水を乾かしてしまってイオンデポジットが付着してしまったというケースがよくあります。 これは、カーケアプロが洗車を行う際にも最も注意するポイントで、季節や気温、天候にもよりますが、数パネル洗車したら必ず全体的に水を流して、乾かさない・水を動かす、という作業を必ず行って失敗を防いでいます。
実際冬場でも、濃色の車に水をかけると湯気が出るくらいにボディの温度が上がっています。 車一台まるまる洗車してから流せる季節は冬の日陰くらいのもので、ほぼ年中太陽の当たっている季節はこういった点に注意して作業しています。
また、降雨などでどうしても乾いてしまう状況の場合は、出来るだけ温度の上がらない状態にする事がキモとなります。 直射日光等で急激に水分を乾かしてしまうと、どうしても焼き付きを起こしてしまいますので、避けられる限りは避けた方が無難でしょう。

イオンデポジットの付着する危険性について

車のボディの表面温度淡色車より濃色の車の方が、ボディ面の表面温度が高くなります。
表面温度が高いという事は、それだけ乾くのが早くなる傾向とも言え、白い車のボディよりも黒い車のボディの方が、イオンデポジットの焼き付く危険性が格段に上がります。
窓ガラス等でも同じことが言え、フロントガラス等の透明なガラスよりも、黒いウインドウフィルムを貼ったガラスの方がより付きやすくなります。 また、水が流れ落ちやすいサイドやリアガラスに比べてサンルーフは、水がその場から動かずに乾いてしまう事が多くなるため、付着しやすい傾向にあります。

水に含まれるイオンが多い順番水の成分によって、イオンデポジットの付着度合いが違います。
意外にも自然の雨よりも水道水の方が、含有成分が多く、付着しやすく強固にこびり付きやすいのが特徴です。
夏場の炎天下等で、水道水を乾かしてしまうと一発でアウトです。
水道水よりもさらに強烈なのが井戸水です。 完全に乾かないまでも、少し乾きかけただけで、輪郭がイオンデポジットになってしまう場合もありますので注意が必要です。
また、付着した原因も、イオンデポジットの色によって判別出来、降雨の場合は透明の輪郭、水道・井戸水の場合は白い輪郭になって付着しています。



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